【英検】1級は時間配分が大切!知らないともったいない100分の使い方

英検1級の時間配分のアイキャッチ画像リーディング対策
  • 英検1級は問題数が多くて時間切れになってしまう · · ·
  • 時間があれば読めるのに· · ·
  • それぞれの大問にどのくらいの時間をかけていいの?
  • リスニングの先読みをする時間をつくった方がいいの?

とお困りではありませんか?

実は、1級に「合格」するためには「時間配分を意識することが絶対に必要」です。なぜなら一次も二次も、制限時間内にあなたの英語力を発揮しなければ合格できない試験だからです。

受験を控えている方の中には、緊張すると実力を発揮できないと悩んでいる方もいると思います。私も試験会場で受けるという独特の雰囲気にのまれ、緊張しがちです。あるいは英語力はあるのに、決められた時間内に解けないとお悩みの方もいるでしょう。

この記事では、一次試験で時間切れにならないための対策を解説します。

この記事を読むメリット
  • 時間配分が必要なワケを理解できる
  • 大問1 - 4の時間配分がわかる
  • 各大問で時短するためのポイントがわかる
  • 合格者がおすすめする解答順がわかる
  • 時間が足りない時の具体的な3つの対処法がわかる
  • リスニング問題の先読みが必要かどうかわかる

英検1級は時間配分が勝敗を分ける

一次試験に絶対に合格したい場合、制限時間内に解き終わることが大前提になってきます。1級一次の試験時間は100分、問題数は41問 & 英作文です。なかなか突破できない方は、次の2点が不足しています。それは「過去問の対策不足」と「時間不足」です。特に本番中に時間が足りず、解き終わらない状況は致命的です。過去問や問題集の演習対策を通して、100分で解き終えるように練習を積むのが必須です。

全ての問題を100分で解くのは時間との戦い。時短できる問題は時短。適切な時間配分を見つける

時間切れになる人は意外と多い

あなたも初めて1級の過去問を解いてみた時は、問題数の多さに驚いたのではないでしょうか? 私は難度のみならず、試験の量にも圧倒されました。でも意外と、最後まで目を通せなかったという受験生が多いのも事実です。解くスピードに気をつけないと1級は、時間切れになる試験という点は押さえましょう。

逆に対策法を知っていれば、必ずあなたも100分以内で解き終えることができます。過去問や模試に取り組む時は、一問一問を解くスピードに配慮しながら正解を選んでいくことが大切です。

英検1級のおすすめの時間配分

それぞれの大問は、以下の時間配分で解き進めるのがおすすめです。

大問番号おすすめ所要時間
大問110 - 13分
大問212 - 18分
大問340 - 45分
大問425 - 30分

上記はあくまでも目安の時間配分の仕方です。一人ひとり得意な分野が違います。あなたが点を稼ぎやすい大問に時間をかけ、力を注ぐのが得策です。例えばライティングが得意な方は、高得点を狙えるようしっかり30分取るべきです。語彙力に自信がある方は、答えがすぐ選べない問題に出会った時も消去法などを使い、正解率が上がるよう一問一問にかける時間を多く確保すべきです。あなたに合った時間配分を見つけてください。それぞれの大問について詳しく以下で、確認していきます。

本番はいかに「正解を取れる問題で時間を確保できるか」が勝負

大問1は13分以内。できるかぎり時短する

大問1は25問の語彙 · 熟語問題です。10分 - 13分以内に終えることを目標にしてください。 おすすめは一問50秒以内。過去に出た問題など、答えがすぐわかる問題は40秒以内に解くのがベストです。テンポよくポンポン解き進めてください。

この大問1でいかに時短し、後の読解問題に時間を残せるかが合格へのカギとなります。なぜかというと、読解問題は時間をかけて読めば正解できる問題が多いためです。目指す合格スコアにかかわらず、知らない単語は見切りをつけ、大問1をパパッと終わらせるのが得策です。

時短ポイント
  • 語彙パートは割り切りが大切。時間をかけても正答率はUPしない
  • 選択肢の知らない単語はいくら眺めても意味が出てこないので考えない
  • 4択全てわからなければ、すぐ見切りをつけて次の問題に進む

リーディングパートにおける大問1は、全41問中25問と点数への影響が大きい大問になります。できるだけ時間をかけずに、正解をたくさん取りたいところです。20問正解できるとグッと合格率が高まります。そのためにも、語彙力の強化は必須です!

おすすめの単語帳や覚え方を知りたい方は、別記事の単語の覚え方をご覧ください。

大問2は18分以内で解く

大問2は計6問の長文の空所補充問題です。12分 - 18分以内に終えることを目標にしてください。一つの空所は必ず4分以内に解いてください。理想は2、3分です。

2020年と2019年度の過去問は、選択肢が短い傾向でした。正解も素直に選べるものが多いので、きちんと前から読んでいけば解けます。

時短ポイント
  • 選択肢から内容を予想できないので、すぐタイトルを確認し本文の始めから読んでいく
  • 空所の前後を必ず読んでから、選択肢に目を通す

大問3と異なり、選択肢から内容を予想できないのがポイントです。そのため選択肢に目を通さず、タイトルを確認したら、すかさずパッセージの頭から読んでいくことをおすすめします。

大問3は45分以内で解く

大問3は長文の内容一致問題です。40分 - 45分以内に解き終えることを目標にしてください。 問題数は10問ですが読む量が多いため、一番時間がかかります。そのため読むのに必死になり、気づいたら時間がオーバーしていた · · ·という方が多いです。ちょくちょく時計を見て、解くスピードを調整することが必要です。ちなみに私は45分たっぷり時間を使いました。理由は大問1と違い、読む時間を作れば正解を探せるためです。

時短ポイント
  • 長文問題を解くときはこまめに時間を確認し、時間配分のペースを調整
  • 問題と選択肢を先読みしてからパッセージを読む

大問4は30分以内で解く

大問4は与えられたトピックで200 - 240語の英作文をします。目標は30分以内で、『ライティング構想を練る ⇒ 英文にまとめる ⇒ 見直し』までを終えることです。

時短ポイント
  • ライティングは事前対策が全て。本番でもすぐ書き上げられるようにしておくと30分以内で質の高い英作文ができる

ライティング対策は事前の書くネタを集めるところから始まっています。詳しい内容は、効率的なネタの集め方記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。

以上が各大問の時間配分の解説でした。次は、おすすめの解答順を説明します。

大問を解く順番は英作文から

英検の解答順は決まっていません。あなたの好きな問題から解いてOKです。

おすすめは大問4 ⇒ 大問1 ⇒ 大問2 ⇒ 大問3の順

問題用紙を開いたら、大問4の英作文から始めてみてください。理由は下記の4つ。

  • 合格するためには必ず、書き切ることが必要なため
  • 一番最初に取り組むことで、集中力の高い状態で書ける
  • ライティング以外はマークシートなので、時間切れになったとしても塗りつぶせば正解をもらえる可能性がある
  • 英作文を終えてしまえば気が楽になる

英作文を終えていれば、時間が足りず書き切れなかった · · · という事態を避けることができます。ライティング後は問題用紙の始めに戻り、頭から解き進めてください。

次は、100分の試験時間を効率的に使うためのコツを2つご紹介します。

英検の過去問で時間の感覚を身につける

時計を頻繁に見なくても、それぞれの大問を制限時間内で解けるようにしておくのがベストです。大体でOKなので、例えば10分経ったなと、感覚でわかるようになっておくと解答ペースが崩れることなく、試験を終えることができます。

ぜひ普段から本番で使う予定の時計を使って過去問を何度も学習し、時間の感覚を身につけてみてください。

英検の過去問で時間配分の重要性を実感しておく

繰り返しになりますが、1級は「100分の試験時間内に全問解き切ること」と、「解き切る時間配分を適切に考えること」がとても重要です。

そこで、いかに時間配分が合否を左右するかを実感してみるのをおすすめします。リスニングと違い、自分のペースで大問毎に時間を配分できるのがポイントです。またリスニングは1回勝負ですが、リーディングパートは見直しが試験中にできるのもうれしいポイントです。ペース配分を武器にするためには、過去問で練習を繰り返すのが一番です。

多くの受験者は、「時間があれば長文を読めて、正解を選べるのに」と感じています。語彙問題にかける時間を削り、長文読解に回す時間を増やすことで、あるいはあなたの得点源になるところにより時間を使うことで、正答率が上がることを実感してください。

あなたに最適な時間配分は過去問からでしか把握できません

時間が足りない時の具体的な対処法

時間配分通りに問題を解き進めるのがベストですが、想定どおりに問題が解けず、時間が足りない!とあせってしまうかもしれませんよね。そこで、時間が足りなくなりそうな時に役立つ、対処法を3つご紹介します。

対象法1: 潔く次の問題に進む

上記のコツ2、時間配分の大切さを実感するにつながる話ですが、過去問などで、あきらめること ≠ 悪でないことを実感しておくことが大事です。

私はわからない問題があった時は、他の受験生もわからないと割り切っていました。特に大問1の語彙問題は潔く割り切った者勝ちです。もちろん、語彙は接頭辞、語根、接尾辞などから意味を推測できる場合もあります。しかし私は時間との勝負においては、知らない単語はいくら見つめてもわからないと割り切り、他の問題に移った方が得策だと考えていました。

対処法2: マークシートは必ず塗り切る

英検1級は、英作文以外はマークシート問題です。必ず全ての問題にマークしてください。答えは試験時間ギリギリになってしまったら最悪、適当でOKです。空欄は避けてください。マークすれば正解する可能性がありますが、マークなしでは絶対に点はもらえません。

対処法3: 適当にマークする場合は選択肢の番号を決めておく

あらかじめ本当にわからない問題が出てきた場合に、4択の何番の選択肢を選ぶのかを決めておいてください。というのも、本番中にどの番号にしようか迷っていては、時間のロスにつながるからです。特に語彙問題で4択中全ての単語を知らない場合は、「必ず3番を塗る」など、あなた独自のルールを作っておくと効果的です。

ランダムに選択肢の番号を選択しなければならない時に備え、事前に1 - 4の何番をマークするのかを決めておく

英検1級のリーディングパートでリスニングの先読みをしなくてOK

英検はリーディングパートの試験時間中に、リスニングの選択肢を先読みできます。実際、試験時間100分中の残り5分などを利用し、リスニングパートに目を通したことのある方もいると思います。

しかし、おすすめはリスニングの先読みをせず、100分まるまるリーディングに専念することです。確かに、先読みをすることで、どんな内容が聞こえてくるのかを予想することは可能です。特にリスニングがあまり得意でない方は、いち早く内容を予測しておきたいですよね。

私も特にリスニングが得意でなかったので、先読みをしたい気持ちがわかります。でも、私はリスニングの先読みはリーディングセクションの試験中に行いませんでした。それでも、リスニングパートで正答率90%越えを達成できました。なぜならば、コツを押さえながら目を通せば、先読みはリスニング試験中に行っても十分間に合うからです。

先読みの仕方などのリスニングパートの攻略法を解説した記事は、別記事にあります。リスニングが得点源になる方も、苦手な方も知らないと損するコツを解説していますので、ぜひご覧になってください。

  • 100分すべてをリーディングセクションに費やす
  • 特に英作文の出来は合否を左右するので、ギリギリまで英作文の見直す (スペルや単数 · 複数など基礎的な文法の確認)
  • リスニングパートの先読みはリスニング中に十分できるので心配しない

【英検】1級は時間配分が大切!知らないともったいない100分の使い方のまとめ

この記事では英検1級に合格するために必要な、100分の試験時間の使い方 · 解答順 · 時間配分のコツについて解説しました。まず、前提は制限時間内に解き終わることです。その上で、各大問は以下のスピードで解いてみてください。

  • 大問1: 10 - 13分
  • 大問2: 12 - 18分
  • 大問3: 40 - 45分
  • 大問4: 25 - 30分

ポイントは大問1で可能な限り時短し、残りの大問に時間をかけることです。何度も過去問に取り組み時間の感覚を覚えるのと、時間配分が正答率に影響することを理解することが大切です。

解答は大問4の英作文 ⇒ 大問1の語彙 ⇒ 大問2の空所補充 ⇒ 大問3の内容一致の順番がおすすめです。リスニングの先読みは100分中にせず、リーディングや英作文に集中してください。

どうしても時間が足りなくなりそうなときに役立つ対処法は、下記の3つです。

  1. 潔く次の問題に進む
  2. 提出前に必ずマークシートをすべて塗る
  3. 適当にマークする場合に備え、事前に塗りつぶす選択肢の番号を決めておく

時間配分に気をつけるだけで、スコアアップを期待できますので、ぜひ上記の時間配分を目安にしてみてくださいね。

ライティング対策を効率よく行い方は、ぜひ別記事もご覧ください。

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