英検1級【ライティング対策】あっという間に英作文が書けるメモの作り方

英検1級ライティングのメモのアイキャッチ画像ライティング対策

この記事はこんな方に向けて書いています。

  • 英作文(エッセイ)の対策を初めてする方
  • 英作文が苦手すぎて困っている方
  • 英作文を書き終えるのに時間がかかってしまう方

あなたは普段ライティングをする機会はどれくらいありますか?ほとんどない方が多いと思います。私もそうでした。しかしライティングが苦手な方でも大丈夫です!

実は英検のライティングは書き始める前の準備で8割完了します。

その準備とは5分で「メモをつくる」ことです! ライティングのポイントはいかに早く、一貫した主張を書き上げられるかです。たった5分、時間をとるだけであっという間に点を稼げる英作文が誕生します!

この記事ではメモをつくる重要性、つくり方、知っておきたいアイデアネタのヒントを解説します。

この記事を読むメリット

英検1級の英作文でメモが必須の理由がわかる
英作文が楽になるメモのつくり方がわかる
ライティングネタ (アイデア) に困らないためのヒントがわかる

英作文用のメモは下書きではない

まず、メモの定義を確認しておきます。メモ ≠ 下書きです。「メモをつくる」と聞くと「下書き」のことかな?と考える人がいます。しかしメモで下書きをして、解答用紙にきれいに清書という意味ではありません。

ライティング用のメモというのは、設計図や地図のようなものです。

例えば、設計図なしには家は建てられません。地図なしで山登りに行くのは危険です。しかし、設計図があれば理想通りの家が建てられます。地図があれば、遭難せずに済みます。

同じようにライティングもメモを作っておくと、英作文をスムーズにわかりやすく書くのに役立ちます。

英検1級の英作文を短時間で書き上げるにはメモづくりが必須

大切な結論をまずお伝えします。英検のライティングパートは必ず「メモ」をつくる時間をとってください。

あなたは、いきなり解答用紙に英作文を書き始めていませんか?メモなしで書き始めるのはオススメしません。なぜでしょう?

メモなしで書き始めると···
意見がまとまらない ⇒ 論理的に書けない
語数が足りない · 語数をオーバーする ⇒ 書き直し

と時間のロスになり、あわててしまいます。

逆にメモをつくるメリットは次のとおりです。

  • 発想が広がる
  • 自分の意見 (アイデア) を整理できる
  • 頭に浮かんだアイデアを英語にできるか明白になる
  • 効率的にライティングができる

 
一つひとつ解説します。

発想が広がる

頭の中で考えるより、アイデアは書き出した方がふくらみます。それは、あなたのアイデアが可視化するためです。

自分の意見を整理できる

意見をまとめたり、分類するのにメモは最適です。なぜならば一目で、あなたの全ての意見を把握できるからです。書き始めてからアレもコレも···とアイデアが出てきたら、頭がパンクします。結果、意見がまとまらずエッセイの主張がズレたものになってしまいます。

論理的に書くには、主張は一貫性を保つことが大切です。一貫性のない主張の英作文は減点対象となります。例えば、トピックに賛成だったら賛成の立場をキープして書いてください。

英語で表現できるかが明白になる

メモにどんどんアイデアを書いていくと、英語で表現しづらいアイデアに気づけます。

英検のライティング対策で大事なことは、英語で書けないアイデアは書かないことです。メモの段階で、どのアイデアを英語に訳せるかの選別が可能です。

効率的にライティングができる

できたメモに沿って英作文を書けばOKなので、メモなしで書き始めるより内容が濃いエッセイを短時間で書けます。

ライティングは時間との勝負です! 基本的にメモを使えば大幅な修正はないはずです。

それでもいきなり書き始めたい方もいると思います。私も練習していた当初はそうでした。でも英検は200-240文字と指定しています。行き当たりばったりで書くと語数が足りなかったり、オーバーしたりしまう恐れがあります。

効率よくライティングができないとお悩みの方は、一度メモありで書いてみてください。メモありで書く方が圧倒的に早く書き上げることを実感できます。

メモの重要性を理解できたところで、次はメモのつくり方を解説します。

英検1級の英作文用のメモの手順

メモは次のステップでつくっていきます。

メモは5分以内でつくることを目指します。

  1. エッセイトピックで聞かれていることを把握
  2. 紙の真ん中にトピック、左にAgree ⁄ Yes、右にDisagree ⁄ Noと振り分ける
  3. 両方の立場から思いついたアイデアをどんどん書いていく
  4. 説得力のあるアイデアが多い立場の方を選択
  5. アイデアを3つ選ぶ
  6. アイデアの書く順番を決める

一つずつの手順を詳しく確認していきます。

エッセイトピックで聞かれていることを把握

まずはトピックで何が聞かれているのかを確認します。当たり前と思われるかもしれませんが、緊張していると読み間違えるので注意です。

トピックの形式は大きく2つです。

あなたはトピックについて、

  • 「Agree? or Disagree?」
  • 「Yes? or No?」

の形で聞かれます。

エッセイのトピックはニュースで見聞きするような社会性の高い話題です。
よく出る分野

  • 経済
  • 政治
  • 環境
  • テクノロジー
  • 芸術教育

日本国内の問題を聞かれているか、世界全体で論じないといけないのかなど細部までよく読んでください。

紙の真ん中にトピック、左にAgree ⁄ Yes、右にDisagree ⁄ Noと振り分ける

メモをつくっていきます。メモは次のようなイメージです。

how-to-make-memo-step2

真ん中にトピックのキーワードを書きます
左側をAgree または Yes 欄
右側を Disagree または No 欄とします

両方の立場から思いついたアイデアをどんどん書いていく

Agree ⁄ DisagreeまたはYes ⁄ Noの両方の立場から考えられるアイデアを、トピックから枝を伸ばすようにたくさん書いていきます。

枝が伸びる=具体的なアイデア(具体的な意見や実例)

この時点では、英作文で使うかどうかは考えなくてOK。どんどん浮かんできたアイデアを書き進めてください。メモは日本語でも英語でもOKですが、日本語の方が速く書けると思います。

メモのつくり方ステップ3

説得力のあるアイデアが多い立場の方を選択

書き出したアイデアをざっと見直し、具体的なアイデアが多い立場の方を選択します。(ここで、メモの左半分か右半分のどちらかを選択)

選んだ立場があなたのエッセイの「主張」となります。


メモのつくり方ステップ4

アイデアを3つ選ぶ

選んだ立場の中から英作文に書く、3つのアイデアを決めます。

選び方のポイントは

  • 英文にできるか
  • 具体例が多い (枝分かれが多い) か
  • それぞれのアイデアの内容が似ていないか

で決めます。

選んだ3つのアイデアがあなたの主張(立場)をサポートする「理由」となります。

アイデアの書く順番を決める

アイデアを3つ決めたら、今度はそのアイデアを書く順番を決めていきます。順番にルールはありません。あなたが強調したいアイデア順でOKです。

メモにアイデアの番号をふっていきます。同時にアイデアをサポートする具体例を1、2つ選び、印をつけます。

イメージ図の例として、Agree ⁄ Yes の立場で3つの理由を順番付けしたものと、その理由をサポートする具体例を☆星印で示しています。

メモのつくり方ステップ6

以上がメモの作り方です。この作業で英作文の8割は完了です。後は、このメモの中央(主張)から外側(理由)に向かっていくイメージでエッセイを書いていくだけです。

試験当日はメモをつくる欄がきちんと問題用紙に用意されていますので安心してください。印刷の仕方に変更がなければ、大問4のライティングは14ページ目に載っています。トピックが書かれた下に十分な余白があります。また、次の15ページ目はまるまる一枚がメモ欄となっていますので、できる限りアイデアを出し切ってください。

問題用紙にメモを作成できる余白とメモ専用ページが用意されているので安心

詳しい英作文の書き方は別記事で解説しています。では、メモの手順をまとめます。

  1. エッセイトピックで聞かれていることを把握
  2. 紙の真ん中にトピック、左にAgree ⁄ Yes、右にDisagree ⁄ Noと振り分ける
  3. 両方の立場から思いついたアイデアをどんどん書いていく
  4. 説得力のあるアイデアが多い立場を選択
  5. アイデアを3つ選ぶ
  6. アイデアの書く順番を決める

次はどうしてもアイデアが出てこなくて困ったときに、知っておきたいヒントを3つ紹介します。

アイデアに困らないためのヒント1: 両サイドの立場の意見を考える

アイデアに困らないためのヒント1つめは、必ず両サイドのアイデアを考えることです。

具体的なアイデアをたくさん出すことが、エッセイで高得点をとるポイントとなります。そのためトピックを読んで、いきなりAgree ⁄ Yes、Disagree ⁄ Noの立場を決めるのはおすすめしません。

トピックを読んで賛成と思っていても···

  • 反対の意見の方がたくさん出てきたり
  • アイデアがより具体的

だったら反対の立場で書き始めてください。

あくまでも英作文は、あなたがわかりやすく論理的な主張を正しい英語で書けるかを判断します。

もちろん、あなたの考えも大事です。しかし内容より「英文にしやすいか」を基準に書いた方が、圧倒的に点を取りやすいです。

アイデアに困らないためのヒント2: 経済 · 環境 · 健康につなげる

次の3つの観点をトピックとつなげられるか考えてみてください。

経済成長にプラスか · マイナスか
環境によいか · 悪いか
健康によいか · 悪いか

細かいデータは必要ありません。(書ける場合は書いてOK)。困ったら、「経済 · 環境 · 健康」に関連づけて主張できないか考えてください。

アイデアに困らないためのヒント3: アイデアは使い回す

理由が出てこなくて困った場合、アイデアを使い回す方法もあります。トピックはさまざまなテーマが出題されます。しかし、大体出てくるのは社会問題です。

そのため、練習で書いてきたアイデアを他分野のトピックのアイデアとして利用できることが多々あります。ひとつでも多くのエッセイを書いて、さまざまなアイデアをストックしておくことをおすすめします。

英検1級【ライティング対策】あっという間に英作文が書けるメモの作り方のまとめ

今回は英検1級の英作文パートで「メモ」の準備が必要な理由、メモの手順、アイデアの出し方のヒントを解説しました。

メモが重要な理由は次のとおりです。

発想が広がる
意見が整理でき、論理的に書ける
英語で表現できるかが明白になる
効率的にライティングができる

メモのつくり方の手順は次のとおりです。

  1. エッセイトピックで聞かれていることを把握
  2. 紙の真ん中にトピック、左にAgreeまたはYes、右にDisagreeまたはNoにわける
  3. 両方の立場から思いついたアイデアをどんどん書いていく
  4. 説得力のあるアイデアが多い立場を選択
  5. アイデアを3つ選ぶ
  6. アイデアの書く順番を決める

全ての工程を5分以内に終えるのが目標です。そして英作文は、メモに沿って書き上げるだけです。

アイデアに困らないために、次のことをしてみてください。

両サイドの立場の意見を考える
経済 · 環境 · 健康の分野につなげて考える
練習で書いてきたアイデアを使い回す

時間のムダと思われがちですが、メモをつくると圧倒的にわかりやすい英作文が書けます。ぜひメモをつくる練習を繰り返し、本番でもすぐささっとつくれるようにしてみてください。

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