英検1級【ライティングの書き方】高得点のコツ・対策・ポイント!
ライティング対策 2021.04.08
リーディングやリスニングと違い、ライティングは正解がないため勉強の仕方がわかりづらいですよね。今回はライティングの書き方で悩んでいる方、点数が伸び悩んでいる方、特にライティングなんてできない···という方への記事です。
実は英検1級の英作文(ライティング)はコツさえつかんで対策をすれば、合格点を突破できますし、高得点を狙えるパートです。
この記事を読むメリット
英検1級のライティングで高得点を取るための···
- 7つの書き方のコツがわかる
- やるべき3つの対策がわかる
- 役立つ7つのポイントがわかる
英検1級ライティングの書き方: 7つのコツ
英作文では次の7つのコツを意識すると高得点をとりやすくなります!
一つひとつ確認していきましょう。
ライティング高得点のコツ1: メモをつくる
あなたは英作文を書き始める前に、メモを書いていますか?メモなしでいきなり書き始めてしまっている方は要注意です。
ライティングし始める前に、まず『メモ』をつくってください。
メモは次のようなイメージです。

メモをつくったら、あとはメモに沿ってライティングをしていくだけOKです!メモありで書いた方が絶対楽なのでおすすめです。詳しいメモのつくり方はメモ解説記事で解説しています。
ライティング高得点のコツ2: トピックで問われていることを書く
大前提はトピックで聞かれていることを書くことです。正しい英文を書いたとしても、トピックに沿った内容でないと減点対象です。
大体のライティングトピックは、あなたがトピックについて
のどちらの立場をとるかを聞くタイプです。
ライティング高得点のコツ3: 型に沿う
英作文の目的は、あなたの主張を採点者にわかりやすく伝えることです。次の2つのポイントを意識すると、わかりやすい英作文になります。
- SDS法で全体の型をつくる
- PREP法でパラグラフを書く
まず、SDS法と呼ばれる書き方で全体の型を決めると、楽に書けますし、時短にもなります。SDS法は次の順序で書きます。
「Summary 要点(主張) ⇒ Details 詳細 ⇒ Summary 要点(主張)」
SDS法を利用し、次の「5つのパラグラフ」で書くとわかりやすい英作文になります。
全体の型
- イントロダクション: あなたの主張
- メインボディー x 3: 主張の詳細
- 結論: あなたの主張
そして、PREP法を用いて、それぞれのパラグラフを書いていくイメージです。PREP法の書き方は下記のとおりです。
「主張 ⇒ 理由 ⇒ 具体例 ⇒ 主張」
各パラグラフの書く内容をみていきます。最初のパラグラフはイントロダクションです。
イントロダクション: 主張 (あなたは賛成 ⁄ 反対? Yes ⁄ No?)
「あなたの立場をはっきりと主張」します。主張した後はメインボディーで説明していく3つの理由を紹介してください。トピックの一般的な背景知識を述べてもOKです。
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メインボディーでは、イントロで言った主張の詳細を説明していきます。まず、主張したことを「裏付ける1つめの理由を説明」します。さらにその理由の「根拠となる具体例、体験談、意見」などを説明します。
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主張したことを「裏付ける2つめの理由を説明」します。さらにその理由の「根拠となる具体例など」を説明します。
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主張したことを「裏付ける3つめの理由」を説明します。さらにその理由の「根拠となる具体例など」を説明します。
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結論: 主張の繰り返し(賛成 ⁄ 反対? Yes ⁄ No?)
主張を支える理由3つを踏まえた上で、「イントロで主張した意見をもう一度説明」します。ここで新しい理由は出さないよう注意してください。
ライティング高得点のコツ4: 主張と理由を矛盾させない
あなたの主張に合わせた理由を書いていきます。例えば、賛成なのに反対の意見を書いては矛盾してしまい減点対象になります。
ライティング高得点のコツ5: 理由は内容が似ていないものを選ぶ
メインボディーで書く『理由』はそれぞれ内容がかぶらないアイデアを選ぶとベターです。多角的な視点で説得力のある英作文にしていきます。
ライティング高得点のコツ6: 文章の流れを意識する
適切に接続詞を使い、文章の流れにメリハリをつけることが大切です。接続言葉をきちんと使うと文と文が読みやすくなります。また説得力が増し、わかりやく伝わります。
接続言葉の例
- 追加 : Furthermore, Besides
- 原因 : Because of, Due to
型に沿った文脈で使いこなすことが重要です。
ライティング高得点のコツ7: イントロと結論はパターン化する
イントロと結論で書くセンテンスはパターン化することをおすすめします。なぜならば、どちらも書くことは、「あなたの主張」と決まっているからです。
例えば、私はイントロと結論は次のように書いてました。
イントロ: 私は◯◯◯に賛成です。理由は、△△、△△、△△です。
結論: 上記の△△、△△、△△の理由で、私は◯◯◯に賛成です。
イントロと結論はそれぞれ二文しか書いていません。文字数制限があるので二文でOKです。
ここまで、ライティング時のコツを7つ確認してきました。次はコツを踏まえた対策編です。対策を3つ確認していきましょう。
英検1級ライティングの書き方: 3つの対策
対策は次の3つです。
- たくさん練習しておく
- 30分以内に書き上げる
- ライティングのタイミングを決める
一つずつ確認していきます。
ライティング対策1: たくさん手書きで練習しておく
- 練習を積み、書くことに慣れアウトプット力を鍛える
- 必ず手で書くことに慣れておく
ライティングは英語のアウトプット力が試されます。書けば書くほど、書くことに慣れライティングパートが楽になります。結果、点が伸びやすくなり高得点を狙えます。
本番は手書きです。練習は必ず手で書いてください。意外と、タイピングだと正しく単語を書けるのに、手書きだとスペルがあやふやな方多いです。
ライティング対策2: 30分以内に書き上げる
英作文は最後まで書ききることがとても重要です。なぜかというと、途中までだと減点されるためです。最悪、リーディングパートは塗りつぶしてしまえばOKです。しかし、ライティングはあなたが書くことでしか、点を稼げません。
ライティングパートは30分以内に書き上げるのがおすすめです。30分以上かけると、リーディングパートが読めなくなる恐れがあります。時間配分にも気を配るのがポイントです。
ライティング対策3: ライティングをするタイミングを決めておく
試験中にライティングパートに取り組むタイミングを決めておきましょう。英作文は解答用紙の一番後ろに書くように指定されています。順番通りに解いていくと、最後にライティングをすることになりますよね。
でも実は、英検は解答の順番は決まっていません。
あなたが好きなタイミングでライティングを行うことができます!
試験が開始して
- 一番先に書く
- 途中で書く
- 最後に書く
と、タイミングを決めることができるのです。
おすすめは一番先に書き上げることです。私の場合、試験開始は集中力が高く、アイデアを出しやすかったです。精神面でも書き終えてしまえば、だいぶ気が楽になりました。
次にライティング時に意識するべきポイントをご紹介します。
英検1級ライティングに役立つ7つのポイント
英作文の質を上げるためのポイントを7つまとめると、下記のとおりです。一つひとつ解説します。
見本の解答用紙で分量を把握しておく
英検協会の公式サイトから、試験当日で使われる解答用紙の見本をダウンロードできます。
ライティングの指定語数は200-240です。一行に大体何語かけるかを、事前に把握しておくことをおすすめします。そうすると何行目まで書くべきかがわかり、当日もスムーズに書き進めることができます。
練習時にも積極的に見本でライティングしておくとOKです。
社会性のある話題についての背景知識を増やす
意外と大事なポイントです。なぜでしょう? それは英検1級の英作文では社会問題がトピックになるためです。あなたは、どんな社会問題についてもスラスラ意見が言えますか? 私の場合、英文の構成力などの課題だけでなく、意見を持っていないことに気づきました。実は英作文の書きやすさは、幅広い知識を持っていることと関係します。
ライティングもスピーチ(二次試験)も時事問題がトピックになり、自分の意見と理由を伝える点は同じです。しかし二次試験(スピーチ)は、5つのトピックからあなたが1つ選びます。対して英作文の場合、自分でトピックを選べません。そのためどんなトピックでも書けるように、いろいろな社会問題について知っておく必要があります。事実に基づいた自分の意見を書くと、説得力も増します。
背景知識の増やし方にもコツがあります! 詳しい内容はこちらのライティング対策はネタ集めからの記事をご覧ください。
同じ単語やフレーズは使わない
単語やフレーズを言い換えるはとても大事です。特に結論で再度自分の立場を主張する時も、イントロとは別の表現で書くことがポイントです。
内容より英文に表現しやすい意見を書く
英検はあくまでも英語力を測るテストです。英作文では内容の質も大事ですが、優先すべきは正しい英文であなたの意見をわかりやすく伝えることです。時間内に書き上げるためにも、英語で表現できる意見を選んで書くことをおすすめします。
使える表現をストックする
同じ言い回しを避けるのも大事ですが、うろ覚えの語彙フレーズを使うのは危険です。自信を持って使える表現を増やすためにも、普段から同義語・類義語を意識して学習するとOKです。
スペルミスや文法の確認
スペルがあやふやな単語は書かず、自信がある単語に置き換えてください。また緊張していると基本的な文法ミスをしがちです。単数か複数が適切かなど、もう一度読み直してください。
省略形は用いない
例えば、don’t は使わず、do not と書く方がベターです。
英検1級【ライティングの書き方】高得点のコツ · 対策 · ポイント! のまとめ
今回の記事では英検1級のライティング(英作文)の書き方を解説しました。
ご紹介した7つのコツ、3つの対策、7つのポイントをおさえてライティングすることをおすすめします。なかなか合格点を突破できない方も、高得点狙いの方にも使えるテクニックです。
最後にまとめます。
高得点のコツ
- 書き始める前に必ずメモをつくる
- エッセートピックで聞かれていることを書く
- 型に沿う
- 主張と理由を矛盾させない
- 理由はそれぞれ内容が似ていないものを選ぶ
- 流れを意識する
- イントロと結論はパターン化する
高得点を狙うための対策
- たくさんライティング練習をし、アウトプット力を高める
- 30分以内に書き上げる
- ライティングをするタイミングを決めておく
高得点をとるためのポイント
- 見本の解答用紙で分量を把握
- 社会問題の背景知識を増やす
- 同じ言い回しを避ける
- 内容より英文の書きやすさを重視
- 表現をストック
- スペルミスや文法ミスをしない
- 省略形を使わない
ライティングは対策をすればするほど点が伸び、合格に近づきます! ぜひ、本記事を参考に練習を繰り返してみてください。