英検1級のリスニングパート3は、
- 情報量が多すぎて、どこを先読みしていいかわからない· · ·
- 速読が苦手だから、先読みが間に合わない· · ·
- 先読みしててもリスニングできない· · ·
と悩んでいませんか?
ご存知のとおり、英検のリスニングは「選択肢の先読み」が必須です。特に『パート3』 は先読みが一番有効です。なぜならば、答えのヒントとなるところを視覚的に読みやすくすれば、あとは消去法で正解できるからです。
でも実はパート3は、一気に全てを先読みする必要はありません。なぜならば、聞かれることはパターン化されているためです。ポイントを押さえながら一問ずつ「Situation」「Question」 「選択肢」に目を通しながら、印をつけるだけでOKです。
今回は過去問分析からわかったパート3に特化した、先読みのテクニック7つと対策法を解説します!
この記事を読めば、先読みの効果を発揮できる「先読みのやり方」と「対策法」を学ぶことができます。結果、聞き逃してはいけないところをリスニングでき、点を稼ぐことができます。
- 英検1級のリスニングパート3の先読みテクニックは7つ
- 英検1級のリスニング先読みテクニック1: 数字にマークをつける
- 英検1級のリスニングの先読みテクニック2: アラビア数字に書き換える
- 英検1級のリスニングの先読みテクニック3: Situationの先読み
- 英検1級のリスニングの先読みテクニック4: What質問の場合は選択肢の動詞に注目
- 英検1級のリスニングの先読みテクニック5: Which質問の場合は名詞に注目
- 英検1級のリスニングの先読みテクニック6: 一気読みしない
- 英検1級のリスニングの先読みテクニック7: 変化球の問題に慌てない
- 英検1級のリスニングのパート3対策
- 英検1級のリスリング【パート3の先読みテクニック7選と対策法】のまとめ
英検1級のリスニングパート3の先読みテクニックは7つ
先読みの威力を発揮するためのテクニックは、以下の7つです。
- 数字にマークをつける
- アラビア数字に書き換える
- Situationの先読み
- What質問の場合は選択肢の動詞に注目
- Which質問の場合は名詞に注目
- 一気読みしない
- 変化球の問題に慌てない
英検1級のリスニング先読みテクニック1: 数字にマークをつける
Situationと選択肢に出てくる数字にマークをつけ、目立たせることをおすすめします。過去問で出てきた頻出項目を例と共に確認します。
- 金額 例) $6,000や20% discount
- 期間 例) 30-year
- 日時 例) 1 p.m.
特に金額が出てきた時は、どういう時にその金額かをチェックしてみてください。例えば、「$89」という数字がSituationに書かれていたら、次のこともしっかり確認しておいてください。
毎月$80?
年$80?
予算が$80?
細かいところまで確認する理由は、選択肢の中から正解を選ぶ時、まれに計算が必要になる場合があるためです。最近では2020年度第2回目や2019年度第3回目で出題されました。
英検1級のリスニングの先読みテクニック2: アラビア数字に書き換える
Situationと選択肢で出てくる数字は英単語で表記されている場合もあります。その場合、アラビア数字 (0,1,2,3など) に書き換えておくことをおすすめします。
例えば、
two monthsを2 months
five adultsを5 adults
four nightsを4 nights
理由は視覚的にすぐ数を判別できるようにするためです。特に選択肢に数字が並んでいる場合に有効です。
英検1級のリスニングの先読みテクニック3: Situationの先読み
Situationで先読みすべきポイントは次の3つです。
- どんな状況?
- 何をしようとしている?
- 条件は?
ほとんどが、ある目的を達成したいか、抱えている問題を解決したいかです。達成または解決するための条件がSituationに書かれています。全ての条件にマークしてください。
例えば、
- レンタカーを借りたい
- 6人の大人と大きな荷物を運べるもの
- 予算は一日$60まで
という条件が書いてあったら、全ての条件にマークをしてください。
英検1級のリスニングの先読みテクニック4: What質問の場合は選択肢の動詞に注目
Questionで問われやすい形にWhat質問があります。例えば、次の2つです。
What should you do?
What should you do first?
それぞれの先読みポイントと対策法を確認していきます。
What should you do?の場合
選択肢の先読みは、動詞にマークすることをおすすめします。正解を選ぶ時は、Situationで確認した条件に合う情報を選びます。
What should you do first? の場合
同じく、選択肢の先読みは動詞に注目することをおすすめします。リスニングの時は時系列を意識しながら、『最初にすることを聞き取る』ことが大事です。
注意点は全体を聞かないと解けない問題もあることです。例えば2019年度第3回目で出題された2問は、時系列で話されていませんでした。
英検1級のリスニングの先読みテクニック5: Which質問の場合は名詞に注目
パート3の中でWhich質問が一番点を取りやすい問題です。
Questionで問われやすいWhich質問は次のような質問です。
Which (なになに) should you choose?
ベストな (なになに) はどれ?
Which質問の場合、選択肢は(固有)名詞が並んでいます。どんな名詞が聞こえてくるのかをチェックします。さらに、細部までチェックしてみてください。
例えば、
- Aさんにメール
- Aさんに電話
- Bさんにメール
- Bさんに電話
というように少しずつ異なる選択肢が並んだときは、見間違えないようにマークしてください。リスニング中は聞こえてきた名詞とSituationでマークした条件を照らし合わせながら、消去法で正解を選びます。
英検1級のリスニングの先読みテクニック6: 一気読みしない
先読みの一気読みはおすすめしません。なぜかと言うと、
- あせってどんどん先読みをしても内容が頭に残らないから
- 次の選択肢は10秒間の解答時間とSituationとQuestionを読む10秒間で読める分量だから
おすすめの先読み方法は次のとおりです。
パート3のDirectionが流れている時に、一問目のSituationと選択肢を読みます。QuestionはWhatなのかWhichなのかをチェックします。
⇓
一問目のリスニング中、正解がわかった時点でマークシートを塗ります。
⇓
すぐさま、二問目のSituation、Question、選択肢に目を通し始めます。
もし最後までリスニングしてから正解を選んだとしても、解答時間と次の問題のSituationとQuestionを読む10秒間で十分、次の先読みをする時間を確保できるので安心してください!
それでも万が一、ペースをくずしてしまった場合はSituationの条件だけ目を通してください。特に長い問題は一問ずつ気持ちを切り替え、読んでいくことがポイントです。例えば2021年度第1回では、全てのSituationが4行でした。
英検1級のリスニングの先読みテクニック7: 変化球の問題に慌てない
過去には以下のような問題が出てきたことがあります。
2020年度第3回で、What質問の中にif you do notが加わったパターン
2019年度第3回で、Whereから始まる質問が問われたパターン
初見の問題形式が出ても対策は同じです。
- 数字にマーク
- 条件を全て確認
- 消去法で正解を選ぶ
英検1級のリスニングのパート3対策
先読みをした上での、重要な対策法をまとめます。
- 先読みテクニックで確認した、正解のヒントとなるところを全てマーク
- Situationのマークした条件を頭に入れる
- リスニング中はSituationと選択肢を照らし合わせながら、消去法で正解を選ぶ
ポイントは、一つひとつの選択肢とSituationの条件をすばやく照らし合わせることです。
英検1級のリスリング【パート3の先読みテクニック7選と対策法】のまとめ
今回は過去問分析から見えた、リスリングパート3に特化した先読みのテクニックを7つ解説しました。
以下に先読みのテクニックと対策をまとめます。
- Situationと選択肢に出てきた数字をマークする。金額、期間、日時に注目
- アラビア数字に書き直して、数を目立たせる
- Situationは全ての条件にマークする
- What質問で聞かれた時は選択肢の動詞をマークする。解答時は条件と照らし合わせる
- Which質問を問われた時は選択肢の名詞に注目する。正解は消去法で選ぶ
- 先読みは一気にしない
- 変化球の質問が問われてもあわてず、数字と条件をマークし、消去法で正解を選ぶ
パート3は一問一問、知りたい情報だけを集中して聞き取れば正解できるパートです。落ち着いて先読みしてみてください!
この記事では紹介しきれていない、過去問の分析からわかった詳細なパート3の傾向は別記事をご覧ください。Situation、Question、選択肢で聞かれやすい内容やパート3の難易度をもっと詳しく解説しています。